おしゃれ女子必見!お風呂でデトックス効果を高める方法とは?

最近は、半身浴でダイエットをする方が増えてますがお風呂には大変大きなデトックス効果があることを皆さんは、ご存知でしょうか?

今回は、そんなお風呂のデトックス効果を高める方法等について詳しく解説するとともに、ただ長風呂してもその効果は得られないことを証明していきたいと思います。是非とも、今まさに実践している方であまり理解してないようでしたらこの機会に見直してみてくださいね。

お風呂でデトックス効果を高めるコツとは?

そもそも「デトックス」とは何なのか?

「デトックス」は英語の「detoxification」という言葉からつくられたもので、「解毒」または「解毒作用」という意味があります。本来、薬物中毒の人の血液浄化をするような専門的な治療を指すものですが、近年の日本においては外界から取り込んでしまったり、代謝によって生じたりした不要な物質や老廃物をスムーズに排出すること全般という広い意味で使われているようです。

お風呂で汗をかくとデトックスになる?

お風呂に入って汗をかくと、デトックス効果が得られるのでしょうか。

人間の体には、もともとデトックスをする働きが備わっています。特別なことを行わなくても、便や尿、汗、リンパ液、胆汁によって老廃物が外に排出されています。

また前述したように、汗で排出される老廃物は少ないうえに、汗をたくさんかけば大量に老廃物が排出されるわけではなく、排出される量は一定となっています。そのため、発汗によるデトックス効果はあまり期待できないと考えられているのです。

汗をたくさんかくと体内の余分なものが一緒に外に流されているような感覚があり、デトックス効果が高いと感じやすいのかもしれません。また、体重が落ちることで、ダイエット効果もあるように思われますが、体内の水分が出ていることによる体重減であり、老廃物と一緒に脂肪が落ちている訳ではないことを理解しましょう。

発汗によって老廃物を排出するためには、普通の生活をしていて1日に自然にかく汗の量だけで十分なのです。デトックスをしようと発汗をくり返すと、汗腺が鍛えられて汗かきになり、あせもができやすくなる可能性があるので気をつけてください。入浴による発汗よりも運動をして体を動かすほうが、筋肉が鍛えられ、代謝アップにつながるので健康的でよいでしょう。

お風呂に入って期待できるのは「血行促進」

お風呂に入って温まると、全身の血行がよくなります。汗をかくこと自体のデトックス効果はあまり期待できませんが、入浴には血行促進による疲労回復やむくみの解消、水圧がかかることによるマッサージ効果や、浮力による筋肉の弛緩などの効果が期待されます。

デトックスについてもっと知っておこう!

知らず知らずのうちに蓄積する有害物質

デトックスは毒素や老廃物を排出して、体内をきれいにする健康・美容法です。有害物質は残留農薬の残った野菜や魚介類を食べたり、たばこの煙や排気ガスを吸い込むことによって体内に蓄積していきます。

水銀や鉛、ヒ素やカドミウムなどの有害物質は、肩こり、むくみ、疲労感、肌トラブル、などの原因にもなります。それを改善するのがデトックスです。体に溜まる毒素と汗の関係、デトックスの仕組みをご説明します。

有害物質のほとんどは汗でしか排出されない

デトックスの目的は毒素の排出です。体内に蓄積される毒素は二種類あります。

・体外毒素:水銀や鉛、ヒ素やカドミウムなどの体外から摂取する毒素。
・体内毒素:便や尿などの老廃物、細胞分解で生じる老廃物など。

毒素を排出する割合は便75%、尿20%、汗3%、爪1%、毛髪1%となっています。便や尿などの排泄による割合が多いですが、排泄によるデトックスでは水銀やヒ素などの体外毒素を排出することができません。体外毒素の有害物質は、そのほとんどが汗によって排出されます。

有害物質のデトックスに効果的なのはどろどろ汗

汗腺にはさらさらした汗を流すエクリン腺と、どろどろした汗を流すアポクリン腺があります。さらさら汗のエクリン腺は皮膚表面の汗口から分泌されます。アポクリン腺は皮膚内面で毛穴に繋がっているので、毛穴から汗を分泌します。

有害物質を排出するのはアポクリン腺のどろどろ汗です。どろどろ汗をかくポイントは体を温めてじっくりと汗をかくこと。つまり有害物質を含むどろどろ汗を流すにはお風呂がぴったりなんです。そして、その効果を高めるのが塩です。塩には発汗作用、温熱作用、があるので効率よく汗をかくことができます。

デトックスには塩風呂がおすすめ!

塩風呂には発汗作用、保温効果、保湿効果、血行促進効果があります。これらの作用や効果は美肌や肌疾患、肩こりや疲労に有効です。さらに体が温まることによって基礎代謝が上がり痩せやすい体になります。

肩こりや首こり、腰痛の大敵は冷えです。冬や秋に限らず夏でも冷房の効いた室内で過ごすことが多い現代は体を冷やしがちになってしまいますよね。こりの大敵である冷えは、血流を悪くし肩こりなどの原因となります。お風呂に入ることで全身の血行がよくなり、こりが改善されます。塩風呂で芯から温まり筋肉をほぐしやすい体を作りましょう。

・血行促進(温熱効果)
・血の流れがよくなることで筋肉の緊張がほぐれやすくなります。
・水の浮力(浮力効果)

湯船につかると体重は浮力によって1/9となるので筋肉や関節の負担が軽減されて筋緊張がほぐれ心身のリラックスができます。また、簡単なエクササイズを加えるとさらに効果的です。

肩こりに効く簡単エクササイズ
①浴槽に肩から背中の全体をくっつける。
②くっつけたまま姿勢をキープして、ゆるめる。これを何度か繰り返すだけです。

汗をかくことメリットとは?

汗は常在菌のエサとして役立つ!

汗というものは基本的に体温調節のためにでてくるものです。運動したときやお風呂に入ったときなど体温が上がると平熱を維持するために、発汗するわけです。この汗ですが、実は肌にとっては重要な役割を果たしています。

例えば皮脂腺が分泌される皮脂と混ざりあうことで肌を外部刺激や乾燥から守る皮脂膜を形成しますし、 肌に無数に住みついている皮膚常在菌のエサになって肌環境を維持するのに役立っているんですね。

普段あまり気にかけることがない皮膚の常在菌ですが、この皮膚常在菌は肌を弱酸性に保ち、カビや花粉といった外部刺激や病原体から肌を守ってくれています。 この皮膚常在菌が活動するには、エサとなる汗、そして自ら熱を生み出せないため、一定の皮膚温が必要になります。

運動したり、お風呂に入ったときというのは身体も温まり皮膚の温度も高くなるし、同時に汗もかきます。皮膚常在菌にとってはとてもいい環境なんですね。 だから運動して汗をたくさんかくようにしているとか、シャワーではなくきちんと湯船に浸かっている人は肌がきれいなはずです。

逆にいくと運動もしないし、いつもシャワーで済ませているという人は、体温も上がりきらないため、汗をかくという機会が少ないだろうし、 汗をかかないということは、身体のめぐりも代謝も活性化することがないということですから皮膚常在菌にとってはもちろん、肌や身体の機能も低下しているだろうことが予想できます。

運動するのは時間がないとか、面倒だとか何かと理由をつけてやりたがらない人が多いと思いますが、そういう人は必ずお風呂には入るようにしてください。 汗をかく習慣がないと汗腺が鍛えられるということもありますが、肌環境を快適に保つことにも影響してきてしまいます。

たくさん汗をかくお風呂の入り方は?

汗をたくさんかく入浴方法としては半身浴を思い浮かべる人が多いと思います。肺や心臓部分をお湯に浸けないことで身体への負担が減るので、 長くお湯に浸かることができ、身体の芯から温まることができるというのがよくいわれる半身浴のメリットですよね。

しかし、実際はというと、気温が低い時期などは半身浴では上半身が冷えやすくなるのでむしろ体が温まるのに時間がかかりますし、 なかなか温まらないといってお湯の温度を上げて心拍数をあげて心臓に負担をかけている本末転倒な人も多いんですね。

日本睡眠学会が報告したデータによると、40度のお湯で10分間全身浴した場合と40度のお湯で20分半身浴した場合、全身浴のほうが体温の上昇が早く、 温まるのが早かったというデータがあるんですね。完全にデータで半身浴神話というのは崩壊しているというのが現状なんです。

というわけで、たくさん汗をかくのなら夏は39度、冬は40度ぐらいのぬるま湯に全身浴で入るというのがいいということです。 汗が出てくるまでの時間ですが、代謝がよければ6~7分ぐらいででてきますが、代謝が悪い人はもうちょっとかかるでしょう。

その他注意点としては、お風呂の前後、場合によっては持ち込んでもいいと思いますが、水分補給をしっかりすることです。 水分不足になると血液がドロドロになってしまうので、血行促進などといっていられなくなりますし、脱水症状も怖いですからね。汗として出す水分と同じ量の水分を補給することが大事です。

毛穴もきれいになりません

誰がいいはじめたかは定かではありませんが、「汗をかくことで体内に溜まった毒素や老廃物を排出できる」という話があって、 いまだにそれを本当のだと信じている人も多いんですね。はい、もうお分かりのようにこれは正しくありません。

毒素や老廃物といわれるものは腎臓で濾過されて尿から排出されています。汗としては排出されることはないです。 ただ、お風呂に入ることで腎臓の働きを高めて利尿作用を促して毒素や老廃物の排出をサポートするという効果はあります。ちょっと複雑ですが、しっかり覚えておきましょう。

それから汗をかいてデトックスと似たような話で、汗をかくことは毛穴の掃除になって毛穴がきれいになるという話もあります。 はい、これも思い込みです。汗をかいても毛穴はきれいになりません。

理由はシンプルで、体温調節などの理由ででてくる汗はエクリン汗腺から分泌されますが、汗孔という毛穴とは別の穴からでてくるからです。 誤解している人が多いんですが、汗は皮脂と同じ毛穴からでてくるわけではないんです。

汗をかくと毛穴がきれいになるというのは、毛穴に詰まった皮脂を汗が毛穴の内側から押し出すようにしてキレイにしてくれるというイメージがあってのことだと思うんですが、 汗は汗孔という違う穴から出てくる以上はそんなことことはありえないってことです。

これまで頑張って長湯して、たくさん汗をかいて、それがデトックスになるとか毛穴がきれいになると思っていた人もいると思います。 でも、悲しいかな、すべてムダな努力だったということになります。ちゃんと調べないとダメだといういい教訓になったと思います。

まとめ

デトックス効果は、だいたいお分かりいただけましたでしょうか。是非とも、今後お風呂に入る際には試してみてくださいね。また、一番いけないのはカラスの行水みたいな入り方ですので、しっかりと入浴する際には湯船に浸かるように心がけましょう。